しかし、何事にも少なくとも1つの例外はあるものだ。ロジャー・ニコルス・アンド・ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ(Roger Nichols & the Small Circle of Friends) の<The Drifter>(<ザ・ドリフター>) には2つの時間と2つの場所、それに2つの生命が今も同時に共存する。
カーペンターズ(Carenters) の<We've Only Just Begun>(「愛のプレリュード」) <Rainy Days and Mondays>(「雨の日と月曜日は」)で有名なポール・ウィリアムズ(Paul Williams) の作詞による自分の中のさすらう気持ち、隠せない漂流者=THE DRIFTERを探し求める会話は「ロジャー・ニコルスと小さな友達の輪」、すなわちマレイとメリンダのマクレオド兄妹とニコルスのトリオ・アンサンブルを跳躍させる。